かつて神奈川県横浜市にあった宝飾店「ココ山岡」。
日本全国に展開するチェーン店だったので、ご存じの人も多いのではないでしょうか。
商品を購入してもらう手段として使っていた営業手法が詐欺罪だと裁判に発展して話題を呼びました。
デート商法でダイヤ買取の詐欺をしていた疑いで、「ココ山岡ダイヤ事件」という名称がつけられました。
当時社会問題化して話題となった、「ココ山岡」の社長は現在何をしているのでしょうか?
会社としては倒産しましたが、会社はその後どうなっているのでしょうか?
この記事では、気になる社長の現在に関して調査結果をまとめていきますね。
ココ山岡の社長の現在は?
経営難だと認識していながら買い戻しの特約をつけて販売していた問題。
詐欺罪にあたるとして、経営者クラスの3人が罪に問われ実刑判決を受けました。
・森下展男元社長:懲役2年実刑⇒控訴
・本間夏樹元副会長:懲役5年6ヶ月⇒控訴せず判決確定
・原義邦(関連会社社長):懲役3年実刑⇒控訴
上記3人について現在の状況について調べてみましたが、情報がなく、詳しいことは不明となっています。
裁判の行われた2000年で47歳だった森下展男社長は、2023年現在では70歳という年齢になります。
懲役も終えていますが、何かビジネスを展開しているという情報もありません。
もし宝飾店を経営していたとしたら注目されますが、ニュースにはなっていません。
テレビ番組の「ザ!世界仰天ニュース」でココ山岡の事件がとりあがられたことがあり、社長の現在について撮影やインタビューが公開された可能性もあります。
情報が出てこないということは、目立たないところで静かに暮らしているかもしれません。
ココ山岡とは?
「あなたのハート、好きです」というキャッチコピーで知られていた会社です。
TVなどでも商品を提供していて、全国的に店を展開していたので知っている人も多いかもしれませんね。
一体どのようなお店で、何をしていて詐欺に該当したのでしょうか?
営業手法が裁判化して倒産
会社は1967年(昭和42年)に神奈川県横浜市で設立しました。
設立したばかりの頃は一般的な宝飾店でしたが、事業の拡大に合わせて全国チェーンに成長しました。
知名度を上げる目的で、クイズ番組で賞品を提供したりして知名度をあげていき全国区になりました。
ところが、ココ山岡が販売手法として用いていた「5年後買い戻し商法」が詐欺にあたると指摘され、裁判に発展しました。
客足も遠のき、1997年に倒産します。
その後自己破産の申請をし、2007年に破産手続きが終結しました。
5年後買い戻し商法とは?
顧客の購買意欲を高めるために、購入すると5年後に不要になったら購入金額を返金するという商法がとられていました。
販売方法にはマニュアルがあり、主に独身男性がターゲットでした。
店前などでターゲットとなる通行人が現れると、女性店員が声をかけて「デザインアンケート」を実施、
興味を持ったターゲットには、5年後に買い戻しができることを持ち掛けて購入させていました。
この商法が詐欺罪に該当するとなり、訴訟問題に発展しました。
その後、徐々に不況やダイヤモンドの相場下落などで経営難に陥った会社は、1997年1月9日に破産申請。
当時の負債総額は約526億円にのぼりました。
かなり高額な負債額だとわかりますよね。
ココ山岡のその後は?
全国で98店舗展開されていましたが、自己破産申告をしたことで全店舗が閉鎖となりました。
再建はせずに倒産したので、今となっては全国どこに行っても一つも残っていません。
消費者に残ったのは多額のローンだけで、SNSでも被害にあった人の投稿が見つかります。
自己破産の手続きが集結したのは2007年2月19日だったので、10年ほどかかったことがわかります。
ココ山岡のダイヤモンドの商品については、現在も持っている人がいるみたいです。
まとめ
この記事では、神奈川県横浜市を中心にかつて存在した宝飾店「ココ山岡」について、現在の状態や社長についてまとめました。
メディアなどで露出が増え、全国区の知名度となっていた同社。
最盛期には全国に98店舗という数の拠点を構える大規模なチェーン店として展開していました。
しかし、1997年には経営難となり破産申請をします。
約526億円という多額な負債を抱えて倒産した結果、98店舗が閉店しました。
また、ココ山岡が営業手法としていた商法が詐欺に該当するとされて裁判に発展。
当時社長を務めていた森下展男氏は、懲役1年半の実刑判決を受けました。
社長の現在の状況について調べても情報がありませんでした。
テレビで放送された「ザ!世界仰天ニュース」でココ山岡が取り上げられているので、現在の社長について触れられているかもしれません。